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Web制作開発に役立ちそうなTipsや、インターネットに思うことなどを不定期で書いています。

講師デビューしました

連休最終日、15日の午後に一本の電話をいただきました。内容は、翌16日に都内のとある高校にて、高校生にwebの仕事について話をすることはできないか、というものです。かなり切羽詰まった状況のご様子だったので、一旦考えるという暇はありません。私が出した答えは「喜んで、お引き受けいたします」でした。

講演デビューのチャンスです。決して喋ることが上手い訳でもないのですが、全く向いていないというわけでもない(と思う)のです。他の仕事をしながら、何を喋ろうかアレコレ考えます。どのくらい、webの仕事に興味がある子がいるんだろうか、デザインに興味がある子かな、ゲーム作りたいって子は多そうだな…。

同時に、相手が高校生だということで、急激に不安な要素が頭のなかで広がっていきます。「けっこう、言っちゃダメなこと、多いんじゃないの?」…インチキ臭い商売をやってる会社の話とか、短期間でぼろ儲けして数年で飛んだ人の話とか、マネしちゃいけないよ、って言うつもりなんだけれどどうにも黒かったり刺激の強い話は避けたほうが良さそうです。ボクの得意分野なんだけど。

アレコレ考えているうちに、当日の朝になってました。ある程度、こういう話をしよう、雰囲気に応じていくつかパターンを用意しておこう、その程度の準備で、指定された学校に向かいます。到着して、控え室に通されると…なんか、沢山、他の講師の方がいらっしゃいます。予想外です。ボクは勝手に、ひとつのクラスでいろんな志向を持った子たちに対して喋るものだと思っていたのです。そして、手渡された名札には「システム開発」と書かれてあります。web…じゃない?

頭が軽くパニックになったまま、教室に向かいます。30人ほどの生徒さんが続々やってきます。一人の生徒さんに声をかけ、「これって、システム開発の話を希望して集まってるみなさん?」「はい」…シナリオ崩壊の音がします。

講演は2回。生徒さんは2つの講義を選んで、前後半に振り分けられているようです。無慈悲なチャイムが鳴って、講演のスタートです。…見事に前半はボロボロな内容に終わります。半泣きです。何も伝わっちゃいない、申し訳なさすぎる内容です。それでも、終わった後で一人の生徒さんがプログラマのお給料って、どうなの?という質問をしてくれて、少し肩の力が抜けます。

後半は割りと軌道修正することができて、時間が足りないほど話すことができました。終わった後も、ゲームの開発をするには何から始めればいいの?という質問でいろいろお話できたり、楽しくできた…ように思います。

とはいえ、前半のダメージは大きく、ションボリ気味に学校を後にします。帰り道、偶然カルガモの行列に出くわして、癒され気分になって延々その後を追っていたような気がします。

その夜は、かつての同僚さんと呑んで、バーではマスターのお母さん相手に大阪人話を繰り広げて大変喜んでいただけました。くだらない話なら、こんなにイキイキと、いくらでも喋れるボク。次のチャンスはあるんだろうか…。

翌日、ご依頼主様からお電話をいただきました。意外なことに、割りと良かったという声が多かった、また次回も是非、という内容です。ホっ、お世辞でも、嬉しい。講師デビューは無事果たせたと言えそうです。このような機会をいただき、心から感謝です。

あまり人様に「講演」という名の下で話せるほどの器ではありませんが、今後もチャンスがあればどんどん、こうした話にも飛びついて行きたいと思います。社会人が相手でしたら、「こういう会社はヤバイ」「営業電話でダメな会社を見分ける方法」「そんな美味しい話しならそもそも他人に話す訳がない」といった黒系話も大いにやります。…ダメですか。

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